学校だより3月号を発行しました。(前編)

行田中学校だより「公孫樹」3月号     PDF版はこちら → 公孫樹2021.03

「 幸せをつかみ取れ 」 

特別授業

◆3年生の公立高校学力検査が終了し、3月より卒業期の取組が始まりました。春から新しい学校生活を迎える卒業生たちに、どんな時も幸せに生きていくコツとエールを贈るため、各クラスで校長が授業を行いました。

◆「幸せとは何か」をテーマに、持続的な幸せ[Well-being]を自分に引き寄せ、自分も周りの人たちもみんなを幸せにする秘訣を練習も取り入れて講義しました。

◆その人が幸せかどうかは、その人の感じ方、考え方が結果を大きく左右します。「自分でコントロールできる“意図的な行動”」をどれだけ活かせるかが、幸せをつかむキーポイントとなります。幸せはいつか自分のところへもやってくると信じて、ひたすら待つことも一つの方法ですが、実は幸せはいつも自分の身近なところにも存在しているのです。ただ、自分が気づかないだけ、自分からその幸せをつかんでいないだけということが現実です。

◆そこで、幸せになるための秘訣その1は、「問い」の力を活用して今の幸せに気づくことです。「今、感謝したいことは?」「今、大切にしたいものは?」「今、夢中になれるものは?」と具体的に問いを立てると、その答えが容易に頭に浮かんできます。そうすると、問いの数だけ幸せを実感できるのです。自分の近くの“ないもの”を探しても見つかることはありません。しかし、“今あるもの”に気づくことで、「これだけ自分は満たされている」と知ることができます。

◆幸せになるための秘訣その2は、自分を幸せにするスイッチをつくることです。野球のイチロー元選手がバッターボックスに入ると、必ずユニフォームの袖を少し引き上げる仕草をします。その時のバッティングの調子に関わらず、その仕草をすることで好結果を出せたときの気分になれるのだそうです。過去の自分がうまく行ったときの感情を呼び起こすスイッチをつくることで、いつでも喜びや満足感を味わうことができるのです。

◆幸せになるための秘訣その3は、物事を違った視点から見てプラスのイメージに変えることです。急いでいて、ころんだ拍子に財布は落とさなかったものの小銭を落としてしまった時に、「小銭をなくして損をした」と考えるか、「財布を落とさずに小銭だけで済んで良かった」と考えるかで、その時の気持ちは正反対になります。客観的には-(マイナス)イメージのことも、見方を変えて+(プラス)イメージに変えるだけで幸せな気持ちになれるのです。

◆1時間の授業をとおして、幸せに対する考え方や、物の見方の幅が広がったと感想をもった生徒がたくさんいました。これから始まる新しい生活は、期待と不安が入り混じり、喜んだり悩んだりする日々の連続です。卒業生たちには、そんな人生の中でもこのスキルをしっかりと身に付け、いつも明るく元気な体と心でいてほしいと願っています。また、1、2年生の皆さんにも、辛くなったときにはぜひこのスキルで「今の自分もそこそこ幸せだな」と前向きにとらえてもらえたら幸いです。

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【 1年間の力だめし 】~ 3/1 1・2年生実力テスト ~

3年生の公立高校受検に合わせて、1・2年生も今年1年間の力だめしとして5教科の実力テストを実施しました。

2年生の廊下には、4月からの受験勉強に向けて参考書等の見本が置いてあり、休み時間に手にとってじっくりと見ている生徒の姿もありました。

昨年末からの新型コロナウイルス感染の急拡大を受けて、学校生活ならびに日常生活における感染防止対策の再徹底をお願いします。

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